海外FXのスワップポイントとは、2つの通貨を売買した際に生じる金利差調整額のことです。
海外FXでは高いレバレッジで長期間ポジションを保有しやすいため、この金利差(スワップポイント)を狙った運用が注目されています。
「スワップポイントから見たおすすめの海外FX業者は?」
「スワップポイントってどのように計算するの?」
この記事では、このような海外FX各社のスワップポイント最新比較や計算方法、リスク、さらにはスワップフリー口座について詳しく解説します。
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海外FXのスワップポイント各業者比較表
以下に一例として、USD/JPY(ドル円)とTRY/JPY(トルコリラ円)の買いポジションを1万通貨保有した場合の1日あたりスワップポイントを比較します(2025年初旬の参考値)。
業者名 | USD/JPY買い(1万通貨) | TRY/JPY買い(1万通貨) |
---|---|---|
BigBoss | 約+108円(※10万通貨で1,078円) | データなし(USD/TRYで約+3290円/10万通貨) |
XMTrading | ほぼ±0円(買いスワップ0) | 対象外またはスワップフリー口座あり |
AXIORY | 約+140円(推定)※高めの水準 | 約+?円(TRY関連3種全て高水準) |
TitanFX | 約+150円(推定)※高水準 | データなし |
LandPrime | 約+90円(推定)※低めの水準 | +18円(一部口座) |
IronFX | 約+140円(推定)※高水準 | データなし |
FBS | 約+130円(推定)※高水準 | データなし(※一部口座はスワップフリー) |
IS6FX | 約+120円(推定)※平均的 | +?円(南アフリカランド高水準) |
※上記は執筆時点の参考値です。実際のスワップポイントは日々変動し、各社公式サイトや取引ツールで最新情報を確認してください。
この表からも分かるように、海外FX業者によってスワップポイントの設定は異なります。
同じドル円の買いでも、業者Aではスワップが付かないのに対し、業者Bでは1日あたり100円以上受け取れるというケースも。
また、トルコリラ円のような高金利通貨ペアでも、業者によっては買いスワップがプラスになる所もあればマイナスになる所もあるので注意が必要です。

自分の狙う通貨ペアで有利なスワップポイントを提供している業者を選ぶことが重要
スワップポイントとは?
まずはスワップポイントの基礎知識について学びましょう。
スワップポイントは異なる通貨間の金利差のこと
FX取引では2つの通貨を売買するため、一方の通貨の金利を受け取り、もう一方の通貨の金利を支払う必要があります。
この受け取り金利と支払い金利の差額がスワップポイントとして算出されます。
【米ドル/円(USD/JPY)の買いポジションの場合】
・「米ドルを買い・円を売る」取引なので、米ドルの金利を受け取る代わりに円の金利を支払う
・仮に米ドル金利5%・円金利1%であれば、その差4%が年率ベースのスワップポイントとなり、日割りで毎日口座に反映されるイメージ
つまり高金利通貨を買い・低金利通貨を売るポジションではプラスのスワップポイントを得られ、逆に高金利通貨を売り・低金利通貨を買うとマイナススワップ(支払い)が発生します。
ただし、スワップポイント=金利差そのものではないことに注意しましょう。



通貨を持ち続けると発生
海外FXと国内FXのスワップポイントの違い
項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 |
---|---|---|
税制上の扱い | 累進課税(最大税率55%程度) | 申告分離課税(税率20.315%) |
スワップポイントの水準 | スワップポイントは低めまたはマイナスが多い | 買いスワップが比較的高め |
取り扱い通貨 | エキゾチック通貨ペアが充実 | 充実度が低い |
条件 | レバレッジ規制・約定ルールが緩い | レバレッジ規制・約定ルールが厳しい |
海外FXはレバレッジ規制や約定ルールが緩いが、国内FXに比べ多かったり、スワップポイントがマイナスになるケースが多いという特徴があります。



メリットデメリットを理解した上で利用するFXを決めよう
海外FXでスワップポイントが発生するタイミング・条件
この持ち越し処理を「ロールオーバー」と呼び、通常はニューヨーク市場クローズ時点(米国サマータイム中は日本時間午前6時、冬時間は午前7時前後)に行われます。
このロールオーバー時点でポジションを保有していれば、その建玉に対しスワップポイントが発生し口座に反映されます。
また、スワップポイント発生の具体的条件は以下のとおりです。
✔ロールオーバーの瞬間にポジションを保有していること
✔土日(市場休業日)の金利分は、水曜日のロールオーバー時に3日分まとめて発生
✔国際的な祝日によってはスワップ日数の調整が行われる場合も
以上のように、海外FXでもスワップポイントの付与タイミング自体は国内FXと大差ありません。
ただし業者によってはロールオーバー時刻や対象外の例外があるため、公式情報を確認しておくと安心です。



海外FX取引では時間も大切
海外FXのスワップポイントの確認方法
海外FXの各社が提供するスワップポイントは、公式サイトや取引プラットフォーム上で確認できます。
それぞれの具体的な方法を解説します。
海外FX業者の公式サイトでチェックする方法
例えばBigBossでは公式サイトに主要通貨ペアやCFD商品のスワップ表が公開されており、買いスワップ・売りスワップがひと目でわかります。
もし公式サイト上でスワップ情報が見当たらない場合は、MT4やMT5などの取引ツールから確認しましょう。
公式サイトで公開していない場合は、次に述べるプラットフォーム上の方法を利用しましょう。



多くの海外FX業者は公式サイトでチェック可能
MT5・MT4等でチェックする方法
1.MT4/MT5の気配値表示で通貨ペアを右クリック
2.「銘柄仕様(Specification)」を選ぶと、その通貨ペアの買いスワップと売りスワップの値が表示される
スマートフォンアプリでも同様で、例えばiPhone版MT4なら取引商品を長押しして「詳細」を選ぶとスワップポイントが参照可能
取引ツールで確認する利点は、リアルタイムで最新のスワップポイントがわかることです。
公式サイト掲載の一覧は更新頻度が限られる場合がありますが、MT4/MT5上の表示はブローカーが日々適用している最新値です。
また、自分が開設した口座タイプ(スタンダード口座やECN口座等)ごとの正確な値がわかる点もメリットでしょう。
以上のように、公式サイトかMT4/MT5のどちらかで簡単にスワップポイントはチェックできます。



スワップ狙いの取引をする際は、取引前に必ず最新のスワップポイントを確認
海外FXのスワップポイントの計算方法
FX業者は各通貨ペアに対してスワップポイント(ポイント値)を定めています。
例えばMT4では銘柄ごとに「Swap long」「Swap short」といった値が設定されており、通常これは基軸通貨1ロット(=10万通貨)あたりのポイントで表記されています。
このポイント値と取引数量を用い、必要なら為替レート換算することで実際の通貨建て金額が求められます。
【円が決済通貨の場合】
✔ドル円の買いスワップが「+1.3ポイント」と表示されていたとする
✔1ポイント=0.01円(ドル円は小数点以下3桁表示が多いため)
✔1ロット(10万通貨)
1.3 × 10万 × 0.01円 = 1,300円のスワップ益となります。
したがって1万通貨では約130円/日受け取れる計算です。
【円以外が決済通貨の場合】
✔EUR/USDの売りスワップが「+2.63」
✔これは米ドルでのポイント値
✔1ポイント=0.0001ドル(小数点以下5桁の場合)
✔1ロット(10万通貨)
2.63 × 0.0001 × 100,000 = 26.3ドルの受け取りとなります。
これを円換算するにはその時のUSD/JPYレートを掛けます。
仮に1ドル150円なら26.3ドル×150円 ≒ 3,945円が1日あたりのスワップ益です。
このように、基本的な計算式は「スワップ=(1ポイント値/為替レート)× 取引数量 × スワップポイント(ポイント値)」で表されます。
実務上はあまり手計算する機会はないかもしれませんが、スワップポイントの計算原理を知っておくと想定外のコストを事前に把握できるので有用です。



業者提示のポイントとロット数から、自分のポジションで1日あたりいくらのスワップ損益になるのか計算できるようにしておこう
海外FXのメジャー通貨ペアのスワップポイント比較
メジャー通貨ペア(主要国通貨同士の組み合わせ)のスワップポイントは、各国の政策金利差に大きく左右されます。
2025年現在の傾向として、米ドルや英ポンドなど主要通貨の金利が上昇傾向にあり、日本円やユーロとの金利差が拡大しているため、ドル円やポンド円などの買いポジションでは比較的高いスワップ益が期待できます。
通貨ペア | ポジション | スワップポイント | 備考 |
---|---|---|---|
USD/JPY(ドル円) | 買い(ドル買い・円売り) | 0円~15.2ポイント程度(約0円~1,500円) | 業者間差が大きく、XMはほぼゼロ。BigBoss・TitanFXなどは高め。業者選びで年利ベースで数%差がつく可能性あり。 |
EUR/USD(ユーロドル) | 買い(ユーロ買い・ドル売り) | -6.20~-22.7ポイント程度(マイナス) | ほぼすべての業者でマイナススワップ。 |
EUR/USD(ユーロドル) | 売り(ユーロ売り・ドル買い) | #ERROR! | ドルロング派ならプラススワップを得られる。 |
GBP/JPY(ポンド円)・AUD/JPY(豪ドル円) | 買い(ポンド買い・豪ドル買い) | 高スワップ(例:AUD/JPYで1ロット+7.66ポイント、約766円) | 金利差が大きくスワップ益が期待できる。売りポジションはマイナスになることが多い(-10円前後/1万通貨)。 |
CHF/JPY(スイスフラン円) | 買い・売りとも | 低スワップ(ほぼゼロまたは若干マイナス) | スイス・日本ともに低金利で金利差が小さいため、スワップ益は期待できず、手数料によるマイナススワップになる場合もある。 |
まとめると、メジャー通貨ペアでは「どちらを買うか」によってプラスかマイナスかが概ね決まるものの、その金額は業者ごとにかなり異なります。
高スワップ狙いなら、なるべくスワップ益を多く支払ってくれる業者(例えばドル円ならスワップポイントが高めの業者)を選ぶことで有利になります。
一方、コストを抑えたい場合は、マイナススワップが小さい業者(例えばLandPrimeのようにマイナス幅を低めに設定しているところを選ぶと良いでしょう。



まずは自分似合った業者を探そう
海外FXのエキゾチック通貨ペアのスワップポイント比較
エキゾチック通貨ペアとは、高金利通貨や新興国通貨と主要通貨とのペアを指します。
代表例としてトルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)、メキシコペソ(MXN)などがあります。
これらは金利差が非常に大きいため、スワップポイントも桁違いに大きくなる傾向があります。
通貨ペア | ポジション | スワップポイント | 備考 |
---|---|---|---|
トルコリラ関連(USD/TRY、GBP/TRY、TRY/JPYなど) | リラ買いポジション(例:USD/TRY売り) | 非常に高い(例:USD/TRY売り1ロット約3,290円/日、GBP/TRY売り1万通貨約10,579円/日) | 政策金利約45%(2025年2月時点)で極めて高スワップ。ただし為替変動リスクも非常に高い。 |
南アフリカランド関連(USD/ZAR、ZAR/JPYなど) | ランド買いポジション(例:USD/ZAR売り) | 高め(例:USD/ZAR売り1ロット約2,642円/日、ZAR/JPY買いは1万通貨数十〜百円台/日) | IS6FXなどランド絡みのスワップが厚い業者あり。トルコリラよりスワップ額は控えめだが、安定的に人気。 |
メキシコペソ関連(MXN/JPY、USD/MXNなど) | ペソ買いポジション(例:MXN/JPY買い) | 中程度(1万通貨数十〜百円前後/日) | 国内外問わず人気のスワップ投資先。海外FXなら高レバレッジで効率的に運用可能だが、為替変動リスクは高まる。 |
エキゾチック通貨ペアで重要なのは、業者選びによる差が一段と大きいことです。
先述の通り、トルコリラ円の買いスワップひとつとっても業者Aでは+18円、業者Bでは-67円という真逆の結果もあります。
したがって、エキゾチック通貨でスワップ利益を狙う際は特に、各社のスワップポイントを比較し、一番有利な業者を選択することが重要と言えます。
加えて、流動性や相場変動リスクにも目を配りましょう。
高スワップに惹かれて長期保有しても、通貨価値が急落しては元も子もありません。リラやランドは政治・経済情勢で乱高下しやすいので、スワップ益と為替損失のバランスを常に考慮することが大切です。
スワップフリーの口座タイプが選べる海外FX業者
スワップポイントは基本的に発生するものですが、中には「スワップフリー口座」といって、ポジションを持ち越してもスワップが一切発生しない口座タイプを提供している業者があります。
これは主にイスラム法(シャリア)に則り利息の授受を禁止するトレーダー向けに用意されているものですが、近年は一般トレーダーにも選択肢として開放されている場合があります。
代表的にスワップフリー口座やそれに類する仕組みを提供している海外FX業者を紹介します。
XMTrading


KIWAMI口座ではプラススワップの銘柄を持ち越しても利益は付かず、逆にマイナススワップも発生しません。
つまりスワップポイントによる損益が一切発生しない状態で取引できるのです。
また、注意点として、XMでは複数口座間での両建てによるスワップフリー悪用を禁止していますので、公平な利用を心がけましょう。


FXGT


特徴的なのは、仮想通貨以外には期間制限がある点です。
具体的には、Pro口座では新規注文から最大6日間、ECN口座では最大3日間のみスワップフリーが適用され、それを超える持ち越しには通常のスワップが発生します。
この仕組みにより、短期~中期のホールドであればスワップコストゼロで取引でき、長期保有には一定の歯止めがかかるようになっています。
対象銘柄も口座種類によって異なりますが、以前は日本円絡みや仮想通貨も含め広範囲でした。
ただ、2023年以降円建て通貨ペアのスワップフリーは廃止されるなど変更もあったため、最新の適用範囲は公式情報を確認する必要があります。
なお、FXGTではドル円はどの口座でもスワップフリー対象外(高金利差ゆえ)と明言されています。
つまり利益の大きい通貨では適用せず、仮想通貨や一部商品などボラティリティ資産中心の設計と言えます。


Exness


Exness独自のアルゴリズムで過去の取引傾向を分析し、「スワップフリーレベル」が一定基準を満たすと、主要通貨ペアでもスワップを免除してくれる仕組みがあります。
詳細な判定基準は非公開ですが、短期決済を繰り返すトレーダーなどは優遇されやすいようです。
Exnessは総じて長期ポジションのコスト軽減に熱心なブローカーであり、「知らない間に主要通貨でもスワップが付いていない」という嬉しいケースもあります。


HFM


口座開設時または後から申請することで、スワップフリー仕様に切り替えてもらえます。
HFMの場合、イスラム口座はZero口座やプレミアム口座などで適用されており、無期限で利息の付かない取引ができます。
ただし、こちらは宗教上の理由に限定されているため、一般トレーダーが安易に利用すると口座凍結等のリスクがあります。


海外FXのスワップポイントで選ぶおすすめ業者
スワップポイントの高さや条件面から見て、特におすすめできる海外FX業者をいくつかピックアップします。
各社それぞれ特徴が異なりますので、自分の狙う通貨や取引スタイルに合致するかチェックしてみてください。
BigBoss


実際、BigBoss自身が「スワップポイントの高い海外FX業者5選」のトップに挙げられているほどで、主要通貨から高金利通貨まで平均して有利なスワップを提供しています。
例えばドル円の買いスワップは1万通貨あたり約100円超が付与され(執筆時点)、ユーロ円や豪ドル円など他のメジャー通貨でも堅実に利益を得られる水準です。
加えてBigBossは取引環境(約定力やサポート)にも定評があり、総合的にメイン口座として使いやすいでしょう。


AXIORY


とりわけトルコリラ絡み(USD/TRY、EUR/TRY、TRY/JPY)では3種類いずれも高めのスワップ設定となっており、トルコリラ運用に向いているとの評価があります。
一方で主要通貨のスワップは平均的かやや低めで、どちらかと言えばスワップよりもナロースプレッドや高い信頼性が売りの会社です。
さらに、AXIORY取引コストが低く、透明性の高いSTP取引を提供しています。


TitanFX


特に主要通貨ペアでもマイナススワップを抑え、プラススワップを厚めにしているとの評価があります。
実際、TitanFXはドル円や豪ドル円などで他社を上回るスワップを提供しており、ランキング上位に名を連ねることも。
さらにTitanFXはZeroポイント口座の狭スプレッドや高い約定力が魅力で、短期トレードから長期スワップ運用まで対応できる柔軟性があります。
スワップと取引コストのバランスが非常に良く、「スワップも稼ぎたいがスプレッドも重視したい」というトレーダーにはピッタリでしょう。


LandPrime


一見デメリットに感じますが、実はプラスもマイナスも値が小さい=スワップで損益をほとんど発生させないという設計です。
つまり、スワップポイントで儲けることは難しい反面、長期保有してもスワップコストが嵩みにくいためスワップを気にせず取引できるメリットがあります。
総合的に見ると、LandPrimeは「スワップで稼ぐ」より「スワップで減らさない」ブローカーです。
両建て戦略や長期の両方向ポジションなど、スワップが邪魔になるケースでは重宝するでしょう。ただし取扱銘柄数がやや少なかったりと、メイン口座に据えるには注意も必要です。


IronFX


レバレッジ1000倍というハイレバ環境も相まって、大胆なスワップ運用をしたいトレーダーに人気です。
実際、IronFXは主要通貨ペアでも他社より高めのスワップを設定していることが多く、公式にも「高いスワップポイントが特徴」と謳われています。
ただしIronFXはボーナスキャンペーンが豊富な反面、出金面のトラブル等の噂が過去にあり、利用時には十分な注意と自己責任が求められます。
またスワップフリー口座は提供していないため、全取引でスワップが発生する点も押さえておきましょう。
プラスが大きい分マイナスも大きく設定されがちですので、スワップ狙いの片張り運用に適した業者と言えます。


FBS


特筆すべき点は、FBSにはスワップフリーオプションが存在することです。
一部口座(イスラム口座)ではスワップが一切発生しないため、長期保有戦略でも安心です。
ただしその場合はスワップ益も得られません。
FBSはスプレッドも比較的狭く、ボーナスも豊富で使い勝手が良いです。
高レバレッジを活かして高金利通貨を大量保有し、スワップを稼ぐといった戦略も取りやすいでしょう。


IS6FX


特にUSD/ZARやEUR/ZARの売りポジション(ランド買い)でのスワップが非常に厚く、他社と比べてもプラススワップが高く設定されています。
そのため「ランドでスワップ狙いならIS6FXが良い」という評判もあるほどです。
IS6FX自体は信頼性やサポート面でも定評があり、レバレッジも最大1000倍と高めです。取扱銘柄数はやや少なめですが、主要通貨+一部高金利通貨で十分な方には問題ないでしょう。
ランドや高金利通貨の長期運用を考えている場合、IS6FXのスワップ優遇は見逃せないポイントです。


海外FXのスワップポイントに関する注意点
海外FXでスワップポイントを利用する際には、いくつか注意すべきリスクやポイントがあります。
利益を狙うにせよコスト管理にせよ、以下の事項を押さえておきましょう。
マイナススワップ(損失)になる可能性がある
例えば「高金利通貨を売って低金利通貨を買う」ポジションでは毎日スワップコストが差し引かれます。
近年の例では、米ドルを売って円を買うドル円ショートでは、各社とも1万通貨あたり数十円~数百円/日のマイナススワップとなっています。
ポジションを長期で持てば持つほどこれらコストが累積し、為替差益を相殺したり超過する恐れもあります。
また、業者によっては金利差がプラスの組み合わせでも両方マイナススワップに設定していることがあります。
例えばXMTradingでは一部通貨ペアで買い・売り両方ともマイナスになっており、保有期間中ずっとコストがかかります。



業者選びも重要なポイント
ハイレバレッジで設定すると損失が大きくなる可能性がある
海外FXは高いレバレッジを活かせる反面、マイナススワップの負担も比例して大きくなります。
例えばレバレッジを利かせて通常の10倍のポジションを持てば、スワップコストも10倍速で資産を削ります。
特に高金利通貨を売るようなポジションでは、ハイレバ運用によりわずか数日で口座残高が減少してしまうことも考えられます。
【南アフリカランド(ZAR)円の売りを100万通貨(=10ロット)持ち、1日あたり-50円/万通貨のスワップの場合】
・1日で-5万円のスワップ支払い
・10日で-50万円
証拠金次第ではロスカット圏内に入るでしょう。
両建て取引は禁止されている海外FX業者もある
例えば、スワップフリー口座と通常口座で反対ポジションを取って無リスクでスワップだけ得ようとする行為などです。
このようなケースが発覚すると、利益没収や口座凍結といった厳しい措置が取られることもあります。
健全にスワップを稼ぐには、片側のポジションで真っ当に金利差利益を狙うようにしましょう。
もし両建てを行う場合も、事前にその業者の利用規約を確認し禁止でないことを確認することが大切です。
スワップポイントは日々変化し業者によって異なる
そのため、昨日までプラスだった通貨が今日はマイナスになるケースや、業者Aより有利だったのが逆転することも起こりえます。
また繰り返しになりますが、業者による差異も非常に大きいです。
例えば、2022年8月時点のデータ比較では、同じUSD/ZAR(米ドル/南アフリカランド)売りでもIS6FXは+2,642円、他社は+1,197円と倍以上の開きがありました。
このように時期と業者で結果が大きく違うため、最新の情報収集と比較が欠かせません。
- 信頼できる情報源(業者公式発表や比較サイト)を定期的にチェックする
- スワップ狙いの業者を乗り換える柔軟さを持つこと
特に長期に渡りポジションを保有する場合、その期間のスワップ条件が変わらないかフォローしておきましょう。
海外FXのスワップポイントに関するよくある質問
海外FXのスワップポイントはいつ付与されますか?
ニューヨーク市場クローズ時(日本時間朝6~7時頃)のロールオーバー時に付与・徴収されます。
海外FXのスワップポイントが高い通貨はどこの国ですか?
一般的に高金利の国の通貨がスワップポイントの高い通貨と言えます。代表的な高金利通貨としては、現在なら以下の3通貨が挙げられます。
- トルコリラ(TRY) – トルコは政策金利が非常に高く、リラを買うポジションでは大きなスワップ益が狙えます。例:USD/TRYやTRY/JPYの買い。
- メキシコペソ(MXN) – メキシコも金利水準が高く、ペソ買いで比較的大きなスワップが得られます。例:MXN/JPYの買い。
- 南アフリカランド(ZAR) – 南アフリカも高金利国の一つで、ランドを買うとまとまったスワップ益となります。例:ZAR/JPYやUSD/ZARの売り(=ランド買い)。
スワップポイントは確定申告は必要ですか?
はい、スワップポイントによる利益も確定申告が必要になる場合があります。
スワップポイントはFX取引の損益の一部として計上され、基本的には為替差益と合算して計算されます
海外FXのスワップポイントに関するまとめ
海外FXにおけるスワップポイントは、各国の金利差から生まれる利益チャンスである一方、ポジション次第ではコストにもなり得る重要な要素です。
高金利通貨を駆使すれば毎日スワップ収入を得られ、レバレッジを利かせれば効率的に増やすことも可能です。
しかし一方で、業者選びやリスク管理が極めて重要だという点も強調しておきます。業者によってスワップ条件は大きく異なるため、事前の比較と信頼性のチェックが欠かせません。
また、為替変動リスクやマイナススワップの負担も考慮し、無理のない範囲でのポジション構築を心がけるべきでしょう。
本記事で紹介した比較データや注意点を参考に、ぜひご自身に最適な環境でスワップポイントを活用してみてください。
アンケート調査へのご協力のお願い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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