「海外FXでスキャルピングを行う際おすすめの業者はある?」
「海外FXならスキャルピングが有利って本当?」
「海外FXでスキャルピングを行うメリットデメリットが知りたい」
このように考えている方に向けて本記事では、スキャルピングに最適な海外FX業者・口座を厳選してご紹介。
さらに、スキャルピングの基本、メリット・デメリット、成功するためのコツや注意点まで丁寧に解説していきます。
CAPITA投資ナビ編集部では、独自に調査したアンケート結果や調査に基づいて記事を作成しています。
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【早見表】海外FXでスキャルピングが可能な業者一覧
海外FXでスキャルピングに適した代表的な業者として、XMTrading、Vantage (Vantage Trading)、Exness、FXGT、AXIORY、TitanFXの6社が挙げられます。
それぞれスキャルピングに関する取引条件や特徴が異なります。
以下に各社のスキャルピング可否やレバレッジ、スプレッドなど主要ポイントをまとめます。
項目 | XMTrading | Vantage | Exness | FXGT | AXIORY | TitanFX |
---|---|---|---|---|---|---|
スキャルピング可否 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
最大レバレッジ | 最大1,000倍 (個人向け) | 最大2,000倍 (プレミアム口座) | 無制限 (実質21億倍) ※小口証拠金ユーザーには事実上制限なし | 最大1,000倍 (通貨ペア・仮想通貨CFD含む) | 最大1,000倍 (全口座共通) | 最大500倍 (常時適用/資金量・ポジションサイズによる制限なし) |
スプレッド (平均) | ○KIWAMI極 ・USD/JPY 約0.7~0.9pips ・EUR/USD 約0.8pips ○スタンダード口座 ・USD/JPY 約2.0pips | ○RAW ECN口座 平均0.1~0.3pips+往復6ドル/lot ○スタンダード 平均約1.0pips | ○プロ口座 USD/JPY 約0.7pips/EUR/USD 約0.6pips(手数料なし) ○ゼロ口座 0.0pips~+手数料 | ○スタンダード+口座 USD/JPY 約1.3pips ○ECN口座 USD/JPY 約0.2pips~+手数料(往復6ドル) | ○ナノ口座(ECN) USD/JPY 約0.4~0.5pips+手数料(実質約1.0pips) ○スタンダード口座 約1.2pips前後 | ○ブレード口座 USD/JPY 約0.3~0.4pips+手数料往復7ドル ○スタンダード口座 約1.3pips |
取引方式 | NDD方式 (STP or ECN) ※Zero=ECN、KIWAMI極=STP | NDD方式 (ECN/STP選択可) インターバンク直結・高速約定のECNあり | NDD方式 (全口座) ・プロ口座はインスタント執行対応 ・高速約定でリクオートなし | NDD方式 (STP・ECN) ・高速約定 ・リクオート・約定拒否なし | NDD方式 (STP or ECN) ・ナノ口座は約定力99.99% ・超高速処理 (Equinixサーバー使用) | NDD方式 (DMA:注文はすべてLPに直接マッチング) ディーラー介入なしで高速・公正な約定環境 |
詳細な内容 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
スキャルピングを行うのにおすすめの海外FX業者6選
ここからは、スキャルピングで取引したい人におすすめの業者を紹介します。
XMTrading(エックスエム)

引用:XMTrading
項目 | 内容 |
---|---|
スキャルピング可否 | 可能(公式に「認めている」と明言) |
最大レバレッジ | 最大1,000倍(個人向け) |
スプレッド(平均) | KIWAMI極:USD/JPY 約0.7~0.9pips、EUR/USD 約0.8pips スタンダード口座:USD/JPY 約2.0pips |
取引方式 | NDD方式(STP or ECN) ※Zero=ECN、KIWAMI極=STP |
ストップレベル | 0 pips(全通貨ペア対応) |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 対応(EA・高速注文も可能) |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%(自動ロスカット) |
最低入金額 | 約5ドル(スタンダード口座) |
ボーナス制度 | 最大13,000円口座開設ボーナス、入金100%+20%継続ボーナス(※極口座は基本対象外) |
日本語サポート | 充実(メール・チャット、公式ページ完全日本語対応) |
XMTrading(エックスエム)は、スキャルピング取引に非常に適した海外FX業者の一つです。
公式に「スキャルピングを禁止していない」と明言しており、ストップレベルが完全にゼロのため、相場にピッタリ張り付くような指値注文が可能です。
これは超短期取引には極めて有利な条件です。
最大レバレッジ1,000倍という高いレバレッジ条件も、小さな資金でスキャルピングを行う際の武器になります。
しかも、MT4・MT5の両プラットフォームに対応し、自動売買(EA)も活用できる点で多様なトレード戦略に対応しています。

Vantage (ヴァンテージ)
項目 | 内容 |
---|---|
スキャルピング可否 | 制限なし。公式に全トレードスタイル対応と明言。スキャルピング・EAも利用OK |
最大レバレッジ | 最大2,000倍(プレミアム口座)。通常のスタンダード・ECN口座でも1,000倍 |
スプレッド(目安) | RAW ECN口座:平均0.1~0.3pips+往復6ドル/lot スタンダード:平均約1.0pips |
取引方式 | NDD方式(ECN/STP選択可) インターバンク直結・高速約定のECNあり |
ストップレベル | 0 pips(全通貨ペア)。現在価格に極近の注文が可能 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5/ProTrader/自社アプリ対応。TradingView連携の高機能チャート搭載 |
ロスカット水準 | ECN:10% プレミアム口座:0%(実質ロスカットなし) |
最低入金額 | 最低入金50ドル~ |
ボーナス制度 | 口座開設ボーナス1.5万円+初回入金120%(最大7.5万円)など多数 |
日本語サポート | 公式サイト&サポートは日本語対応あり。チャット/メールで日本語サポート完備 |
VantageTradingは、スキャルピングやEAを公式に全面許可している希少な海外FX業者です。
RAW ECN口座では実質スプレッド1.0 pips以下も可能で、さらに最大2,000倍のハイレバレッジやストップレベル0 pipsといった、スキャルピングに最適な条件が揃っています。
特にプレミアム口座ではロスカット水準が0%、かつ強力なボーナス制度がECN口座にも適用される点は注目に値します。
高機能チャートを備えたProTrader(TradingView連携)や高速注文機能も完備しており、初心者から上級者までストレスなくスキャルピングを行える環境といえるでしょう。

Exness(エクスネス)

引用:Exness
項目 | 内容 |
---|---|
スキャルピング可否 | 可能。公式にスキャルピングを明示的に許可。秒単位の取引も問題なし |
最大レバレッジ | 無制限(実質21億倍)※小口証拠金ユーザーには事実上制限なし |
スプレッド(目安) | プロ口座:USD/JPY 約0.7pips/EUR/USD 約0.6pips(手数料なし) ゼロ口座:0.0pips~+手数料 |
取引方式 | NDD方式(全口座) プロ口座はインスタント執行対応。高速約定でリクオートなし |
ストップレベル | 0 pips(全通貨・CFDでストップレベルゼロ) |
取引プラットフォーム | MT4/MT5/ウェブターミナル/マルチターミナル/スマホアプリ対応 |
ロスカット水準 | 0%(証拠金ゼロ近辺まで耐えられる)+ゼロカット完備 |
最低入金額 | スタンダード:1ドル~/プロ・ゼロ:1,000ドル~ |
ボーナス制度 | ボーナス制度は基本なし。取引条件にコスト還元型 |
日本語サポート | 日本語チャット・メール対応あり。管理画面は日本語可 ただし一部公式ページは英語のまま |
Exnessは、スキャルピングに特化したような自由度の高いFXブローカーです。
中でも驚異的なのは、最大レバレッジ無制限&ロスカット水準0%という設定。
スプレッドも非常に狭く、プロ口座(手数料なし)またはゼロ口座(0.0pips+手数料)を使えば、スキャルピング専用口座と呼べるレベルの低コスト環境が実現されます。
ただしボーナスやプロモーションがないため、コスト構造は完全に取引条件勝負。
高いレバレッジと低スプレッド、0 pips注文ができるため、自由度と攻めのトレードを求める人にはベストな選択肢と言えるでしょう。

FXGT(エフエックスジーティー)
引用:FXGT
項目 | 内容 |
---|---|
スキャルピング可否 | 可能。公式にスキャルピングの制限なしと明記 |
最大レバレッジ | 最大1,000倍(通貨ペア・仮想通貨CFD含む)でハイボラ商品にも対応 |
スプレッド(目安) | スタンダード+口座:USD/JPY 約1.3pips ECN口座:USD/JPY 約0.2pips~+手数料(往復6ドル) |
取引方式 | NDD方式(STP・ECN) 高速約定でリクオート・約定拒否なし |
ストップレベル | 0 pips(全口座・全銘柄でストップレベルなし) 現在価格に近い指値・逆指値が可能 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5対応。仮想通貨含む幅広い商品を高速取引。スマホアプリもあり |
ロスカット水準 | スタンダード+口座:維持率20% ECN口座:維持率40%(やや高め) |
最低入金額 | スタンダード+:5ドル~ |
ボーナス制度 | ボーナス:口座開設1.5万円分+初回入金100%(最大8万円) ※ECN口座はボーナス対象外 |
日本語サポート | 日本語サイト・日本語チャット/メールサポートあり |
FXGTは、仮想通貨にも強く、幅広い資産クラスでのスキャルピングに対応した海外FX業者です。
特にスプレッドが狭いECN口座では、USD/JPYで平均0.2 pips+手数料と、スキャルパーにとって魅力的なコスト構造となっています。
また、ストップレベル0pipsなので、利益確定や損切りの指値を極めて近距離に置ける点は大きなメリット。
ただし、ECN口座はボーナス対象外という点と、ロスカット水準が40%とやや高めであることには注意が必要です。
スタンダード+口座なら、5ドルから始められる低ハードルな設計と豊富なボーナスで初心者にも優しく、仮想通貨×短期売買を狙いたい人にはおすすめです。

AXIORY(アキシオリー)
引用:AXIORY
項目 | 内容 |
---|---|
スキャルピング可否 | 公式OK。制限なしで自由に超短期売買可能 |
最大レバレッジ | 最大1,000倍。全口座共通 |
スプレッド(平均) | ナノ口座(ECN):USD/JPY 約0.4~0.5pips+手数料(実質約1.0pips) スタンダード口座:約1.2pips前後 |
取引方式 | NDD方式(STP or ECN) ナノ口座はECN方式で約定力99.99%、超高速処理(Equinixサーバー使用) |
ストップレベル | 0 pips。どの銘柄も現在価格すぐ近くに指値・逆指値が可能でスキャルピングに最適 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5/cTrader対応(cTraderは板情報・高速性が強み) |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%でロスカット(段階的にレバ制限あり)。ゼロカット完備で追証なし |
最低入金額 | 最低約10ドル(1,100円)〜 |
ボーナス制度 | 常時ボーナスはないが不定期キャンペーンあり |
日本語サポート | 丁寧で迅速。日本人スタッフによるメール/電話対応あり |
AXIORYはスキャルピングに極めて適した海外FX業者の一つで、特にナノ口座(ECN)を活用することで、業界最狭レベルのスプレッド+高速約定環境を実現しています。
加えて、cTraderという高度な取引プラットフォームに対応している点も本格トレーダーに評価されています。
2024年に最大レバレッジが1,000倍に引き上げられたことで、高いレバレッジのスキャルピングも一層柔軟に行えるようになり、短期トレード戦略との相性も抜群です。
ストップレベル0やNDD方式、サーバー品質、約定力、日本語対応と、どれをとってもスキャルパーにとって理想的な環境が揃っています。
ただし、常時ボーナスは基本なしのため、キャンペーン頼りにしたい人にはやや物足りない部分もありますが、「取引環境で勝負したい」本気トレーダーには間違いなくおすすめできるブローカーです。

TitanFX(タイタンFX)
引用:TitanFX
項目 | 内容 |
---|---|
スキャルピング可否 | 完全制限なし。透明性の高いDMA環境でスキャルパーに人気 |
最大レバレッジ | 最大500倍(常時適用/資金量・ポジションサイズによる制限なし) |
スプレッド(平均) | ブレード口座:USD/JPY 約0.3~0.4pips+手数料往復7ドル スタンダード口座:約1.3pips |
取引方式 | NDD方式(DMA:注文はすべてLPに直接マッチング) ディーラー介入なしで高速・公正な約定環境 |
ストップレベル | 0 pips。指値・逆指値を現在価格すぐ近くに置けるため、スキャルピングに最適 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5対応(Equinixサーバー使用) cTrader非対応だがMT環境を徹底最適化 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%でロスカット。ゼロカット完備(追証なし) |
最低入金額 | 1ドル |
ボーナス制度 | ボーナスはなし(代わりに取引条件に全振り) 提携サイト経由のキャッシュバックあり |
日本語サポート | 日本語サイト完備、メール対応OK チャットや電話は英語中心だが、日本語サポートチーム在籍 |
TitanFX は、スキャルピングトレーダーから高評価を得ている実力派ブローカー。
最大レバレッジは500倍と他社よりやや控えめですが、資金額やポジションサイズによる制限が一切ないという利点があり、資金量の多いトレーダーや法人トレードでもその恩恵を十分に受けられます。
また、全銘柄でストップレベル0pips、ディーリング介入なしの純NDD/DMA方式、Equinixサーバー経由の高速約定といった、スキャルピングに求められる要素をフル装備。
ボーナスや派手なキャンペーンは一切行っていない分、「取引環境重視」の硬派ブローカーとして支持されています。
仮想通貨やゴールドのスキャルピングにも強く、プロユースにも耐える環境を求めるなら、TitanFXは極めて有力な選択肢です。

スキャルピングとは?
小さな値動きで利益を取りにいき、それを1日数十回〜数百回繰り返すことで利益を積み重ねていくのが特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
持ち越しリスクがない(急変リスクを回避) | 集中力・反射神経が必要 |
少額資金でも戦える(損失を小さく抑えやすい) | 取引回数が多く、スプレッドや手数料の影響を受けやすい |
相場が動かない時間帯でもコツコツ利益を狙える | 長時間のモニター監視が必要 |
USD/JPYでスキャルピングを実行する一連の流れを見てみましょう。
- エントリー
- USD/JPYが145.120 の時に買い(ロング)でエントリー
- 数秒〜1分以内に利確
- 価格が145.150に上昇したタイミングで即決済(+3 pips)
- 利益計算
- 3 pips×10万通貨=3,000円の利益
- 再びエントリー
- 価格が動いた後、今度は145.200で再度買いエントリー
- さらに利確
- 145.220に上昇 → 2 pips分で決済
- 利益追加
- 2 pips × 10万通貨 = 2,000円の利益
この流れを1日10回繰り返した場合…
合計:(3,000円+2,000円)×5セット=25,000円の利益
スキャルピングは「小さな値幅を短時間で取って、何度も繰り返す」スタイルです。
慣れれば日中のわずかな時間でも利益チャンスが作れる反面、トレード環境(約定力・スプレッド・ストップレベル)が大切になります。
海外FXでスキャルピングを行うメリット
海外FXでスキャルピング取引をするメリットを見てみましょう。
為替変動のリスクを軽減できる
スキャルピングとは、数秒〜数分という非常に短い時間でポジションを持ち、素早く決済する超短期取引スタイルです。
この特徴により、スキャルピングは為替変動リスクを大幅に抑えることができます。
比較項目 | スキャルピング | デイトレード/スイングトレード |
---|---|---|
ポジション保有時間 | 数秒~数分 | 数時間~数日 |
為替変動リスク | 最小限に抑えられる | 発表・ニュースで大きく影響を受けやすい |
夜間の相場変動 | 対象外(持ち越ししない) | 寝ている間の急変で損失を被るリスクあり |
トレード回数 | 非常に多い | 1日数回~数日に1回程度 |
損切り・利確のしやすさ | 損益ともに小さい範囲で設定できる | 損切りを遅らせると損失が拡大しやすい |
スキャルピングでは「一度に大きく稼ぐ」よりも、「小さな利益を積み重ねていく」ことが基本戦略であり、そのぶんリスクも小さくコントロールしやすいのが大きな魅力です。
スキャルピングは為替変動によるリスクを避けつつ、機敏に利益を狙うことができる効率的な手法です。
特に「相場の急変が怖い」「一度の損失で資金を大きく減らしたくない」といったトレーダーにとって、スキャルピングは非常に有効な選択肢となるでしょう。
高いレバレッジでの取引と相性が良い
その際に力を発揮するのが、海外FX特有の高いレバレッジ環境です。
比較項目 | 国内FX | 海外FX |
---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍(法律により上限) | 500倍~無制限(業者により異なる) |
必要証拠金(1万通貨) | 約4万円(USD/JPYの場合) | 約1,000円(1000倍レバレッジ時) |
小さな値幅の収益性 | 低い(取引数量を増やせない) | 高い(少額で多くのロットを保有) |
資金効率 | 低い | 非常に高い |
スキャルピングは「薄利を積み上げる」手法なので、取引数量を増やす=利益額の最大化に直結します。
海外FXの高いレバレッジは、少ない元手でも大きな数量を扱えるため、スキャルピングとの相性が抜群。
ただし、損失も拡大するリスクがあるため、証拠金維持率・ロスカット水準を意識したリスク管理が必須です。
相場変動の有無に関わらずいつでも利益が狙える
つまり「レンジ相場=ノーチャンス」ではなく、「小さな動き=チャンス」になるのがスキャルピングの魅力です。
手法 | 有利な相場 | 苦手な相場 |
---|---|---|
トレンドフォロー | 強い上昇or下降トレンド | ボックス相場・小幅レンジ |
スキャルピング | 小幅な上下動、薄いレンジでもOK | 完全な静止相場はNG |
- スキャルピングは「数pipsの小幅な値動き」に反応して利益を得る
- トレンド不要、ボラティリティが大きくなくてもOK
- チャンスが「どこにでも・何度でも」転がっている
たとえば以下のような東京市場の昼休みや深夜帯(22時以降)のように、相場が落ち着いて動きが乏しい場面を想定しましょう。
- 状況:USD/JPYが「144.500~144.600」のレンジ内を往復(わずか10 pips幅)
- スキャルパーの動き:
- 144.500付近でロング(買い) → 144.540で利確(+4 pips)
- 144.600付近でショート(売り) → 144.560で利確(+4 pips)
- この往復を何度か繰り返し、細かく利益を積み上げる
一般的な手法なら見送るような局面でも、スキャルピングなら「稼げる場」に早変わり!
「相場が動かない=つまらない時間」と思いがちなFXでも、スキャルピングならその「つまらない時間」がむしろ「最高の稼ぎどき」になるかもしれません。
小さな波を捉える技術こそ、スキャルパーの真骨頂です。
海外FXでスキャルピングを行うデメリット
続いて、海外FXでスキャルピング取引をする際のデメリットを見ていきましょう。
スプレッドのせいで取引コストが高い
これが、スキャルピングを始めた人が「思ったより利益が出ない」と感じる最大の原因とも言えます。
項目 | 内容 |
---|---|
スプレッドとは | 買値(Ask)と売値(Bid)の差。取引時に自動的に発生する実質的な手数料 |
スキャルピングの特徴 | 利益幅が小さい(例:1回5pips狙い)ので、スプレッドの影響が大きくなる |
海外FXの課題 | 国内よりスプレッドが広めの業者も多く、 1回の売買で1.5~2.0pips前後のコストが発生する場合がある |
結果として、結果として、数pips抜き戦略では「利益<スプレッド」になるリスクが常につきまといます。
例えば、次のようなケースを考えてみましょう。
- 利益目標:+5 pips(例:USD/JPYを145.00 → 145.05で決済)
- スプレッド:1.5 pips(往復で実質2pipsかかるケースも)
条件 | 結果 |
---|---|
1回の実質利益 | pips(利益)−2 pips(往復スプレッド)=3 pips(純利益) |
スプレッドが拡大した場合 | 5 pips−3 pips(往復)=2 pips(利益が圧縮) |
さらに広がると? | 利益=コスト→ 実質ゼロ、または赤字取引に転落 |
これを1日50回繰り返すと、累積100pips超のコストになる場合も…。
スキャルピングは「数で勝負する手法」ですが、それは同時に「数だけスプレッドを支払う取引」でもあります。
利益を出すには「低コスト=狭スプレッド環境」の確保が最重要。
スキャルピングとは、トレードの腕だけでなく「取引環境の選択力」も問われる、戦略性の高い手法なのです。
チャートのテクニカル分析が必須なため、手間がかかる
数pipsを狙うには、その“わずかなチャンス”を瞬時に見極めて動く必要があります。
- ファンダ要因が間に合わない
- スキャルピングは数秒〜数分の取引なので、経済指標やニュース分析では遅すぎる
- チャンスの“秒読み”が必要
- RSIやボリンジャーバンドなどの短期テクニカル指標を駆使して瞬間判断が必須
- 利益も損切りも数pips刻み
- 数秒で利益確定 or ロスカットを繰り返すため、誤差の許されない判断力が必要
- 常にチャート監視が必要
- エントリー・決済の精度を上げるには画面に張り付き続ける覚悟が要る
項目 | よくある悩み |
---|---|
テクニカル分析の理解が浅い | 「どのタイミングで入っていいかわからない」 |
注文が間に合わない | 「チャンスだと思っても、クリックが遅れて逃した…」 |
スプレッドで負ける | 「せっかく利益出たと思ったらスプレッドで帳消し…」 |
精神的に疲れて集中が切れる | 「数十分でヘトヘト。その後ミス連発でマイナス」 |
スキャルピングは、高度なチャート分析 × 素早い操作 × 精神的持久力を同時に求められる、非常に実践的な手法です。
その分、習熟すれば他のトレーダーより細かな利幅を誰よりも多く抜ける武器にもなりますが、「手軽に始めたい」人には向いていない側面もあります。
しっかり準備し、デモ口座などで練習してから本格参入するのがスキャルピング成功の第一歩です。
海外FXでスキャルピング取引を行う際のコツ
海外FXでスキャルピング取引を行う際のポイントを解説します。
通貨ペアはドル円orユーロドルがおすすめ
その理由は、スプレッドが狭く、値動きが安定しており、約定力が高いためです。
- 流動性が高い
- 世界中のトレーダーが常時取引しており、注文が通りやすく滑りにくい
- スプレッドが狭い
- 主要ブローカーのECN口座で0.1~0.3pips前後(+手数料)
- 値動きが比較的安定
- 急な値飛びが起きにくく、細かい値幅でも狙いやすい
- 情報が豊富で読みやすい
- 分析レポートや経済指標の影響もわかりやすく、予測しやすい傾向がある
- 約定スピードに強い業者多
- 人気ペアのため、各社とも最適化されたサーバー環境で取引できる
- スプレッドが広すぎる(2.5pips以上)
- 約定が不安定(値が飛びやすい)
- 取引時間が短く、流動性に偏りがある
- 指標発表などで極端にボラティリティが高い通貨
スキャルピングで安定して利益を出すには、毎回のコスト=スプレッドを最小限に抑えることが不可欠です。
ドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)は、コスト・安定性・流動性の三拍子が揃っているため、最適な通貨ペア。
「どの通貨ペアでスキャルを始めるか迷ったら、まずはドル円 or ユーロドル!」が王道の選択です。
順張りから開始する
順張りは、相場の流れに沿って売買するシンプルかつ堅実な戦略で、リスクを抑えながら経験を積むのに最適です。
- トレンドに乗るだけでOK
- 「上昇中なら買い」「下落中なら売り」と、判断が直感的でシンプル
- 含み損を抱えにくい
- トレンド方向に素早く乗るため、損失を最小限にしやすい
- 初心者でも成功体験を得やすい
- 勝率が比較的高く、繰り返すうちに感覚が身につく
- チャートの流れに合わせるだけ
- テクニカル分析の最小限だけでも対応可能
- トレンドを確認
- 5分足や1分足チャートを開き、移動平均線(MA)が右肩上がりか下がりかを見る
- 価格がMAより上なら上昇トレンド、下なら下降トレンドのサイン
- 押し目・戻り目を待つ
- 上昇中なら小さな調整(押し目)で買い
- 下降中なら小さな戻りで売り
- エントリーと利確
- トレンド方向にエントリーし、数pips抜けたらすぐに利確
- 利益目標は2~5 pips、損切りも同程度でコンパクトに
スキャルピングはスピード勝負。
だからこそ動いている方向へ素早く乗る「順張り」がもっとも合理的なスタートです。
「難しく考えず、流れに乗ってパッと利確」、これが順張りスキャルの基本。
まずはこの動きに慣れて、経験を積んでいきましょう!
自動売買を活用する
- 高速な判断と発注が必要
- 人間より速く、秒単位での発注が可能
- 繰り返しの取引が多い
- ルール通りに何百回でも正確に実行
- メンタルに左右されやすい
- 感情がないため「損切り遅れ・利食い欲張り」が発生しない
- 夜間や多通貨ペア監視が困難
- 24時間・複数ペアを同時に自動監視・取引可能
- 発注ミス・見逃しのリスクあり
- 機械がロジック通りに実行するため操作ミスなし
- 裁量トレードの補助として
- 裁量判断+EAによるエントリーなどの組み合わせで負担軽減
- 完全自動売買での運用
- 独自ロジックをEA化し、24時間放置で利益を狙う
- VPS(仮想専用サーバー)の利用
- 通信安定&常時稼働のため、VPS導入が推奨される
- まずはデモ口座で試す
- 実戦投入前にEAの挙動やロジック精度を確認する
自動売買を上手く活用することで、スキャルピングのメリットであるスピードと繰り返し性を最大限に引き出せます。
ただし、EAはあくまで「道具」。
最初は小ロット+デモで試しつつ、自分のトレードスタイルに合った形で導入していきましょう。
海外FXでスキャルピングを行う際の注意点
海外FXでスキャルピングを始める前に、注意するべき点を知っておきましょう。
スキャルピングが禁止・制限されている業者もある
業者によっては禁止・制限されている場合があるため、事前確認が必須です。
理由 | 解説 |
---|---|
サーバーへの負荷回避 | スキャルピングは超短期で多数の注文を発生させるため、 業者側のシステムに過大な負荷がかかることがある。 |
カバー取引の処理が困難 | DD方式の業者では、顧客の取引に対して反対売買を処理する必要があり、 短期売買が多いとリスク管理が難しくなる。 |
裁定取引・レート遅延の悪用防止 | 複数業者間の価格差を利用した「アービトラージ」や、 レート配信の遅れを突くような手法は業者側から嫌われる傾向がある。 |
DMM FXをはじめとする多くの国内FX業者は、利用規約に「短時間での注文を繰り返す行為は禁止」と明記しておくことで、スキャルピングを不可としています。
また、一部の海外FX業者の中には、「サーバー負荷を与える取引の禁止」など曖昧な表現で実質制限している業者も存在します。
こうした業者でスキャルピングを行うと、利益取り消しやポジション強制決済、最悪の場合は口座凍結などのペナルティが科されます。
スキャルピングを始めるには、まず「その業者がスキャルピングを許容しているか」をしっかり調べることが大前提です。
ルール違反でせっかくの利益が無効になった…という事態を避けるためにも、スキャルピング向きのブローカーを選びましょう!
スプレッドの設定が広い業者・口座タイプは避ける
最初からスプレッドが広めの業者や口座タイプでスキャルピングを行うのは非効率であり、避けるべきです。
- スキャルピングは1回あたりの利益幅が小さい(数pips)ため、スプレッドで数pips失うと実質利益がほとんど残らない
- スプレッドが広いと、指値や逆指値が不利な価格で約定しやすい(スリッページの悪化)
- 広スプレッド=取引コストが常にかかるため、回数を重ねるごとに差が拡大
XMTradingのスタンダード口座とZero口座のスプレッドと取引コストの違いについて、見てみましょう。
比較項目 | スタンダード口座 | Zero口座 |
---|---|---|
平均スプレッド(USD/JPY) | 約1.6 pips | 約0.1〜0.3 pips |
取引手数料 | なし | あり(往復10ドル/1ロット)※片道5ドル |
手数料をpips換算 (1ロット時) | 0 pips | 約1.0 pips(10ドル÷10ドル/1 pip) |
実質取引コスト (スプレッド+手数料) | 約1.6 pips | 約1.1〜1.3 pips |
5pips抜き時の利益 (手数料差し引き後) | 約3.4 pips | 約3.7〜3.9 pips |
コスト差 | – | +0.3〜0.5 pips 有利 |
たった0.5pipsの差でも、100回の取引で50pips(=500ドル相当)もの利益差になります(1ロット取引の場合)。
さらに、スプレッドが広いとストップロスや利確ポイントの精度がズレやすくなり、トレード戦略の再現性も低下します。
スキャルピングのように回転率が高い手法では、スプレッド+手数料の合計=実質コストをいかに抑えるかが重要です。
最大レバレッジの低い業者は避ける
海外FXでは1000倍、2000倍といったハイレバレッジが可能な業者がある一方、最大30倍などに制限されている業者も存在します。
レバレッジが低い業者では、資金効率が悪く、スキャルピングの利点を十分に活かせません。
- 小さな資金で大きなロットを動かせる
- 短期で小さな値動きからでも大きな利益が狙える
- ナンピンや分割エントリーの自由度が高まる
- 証拠金の余力を残しやすく、強制ロスカットリスクが低下
スキャルピングは数pips単位の値幅を積み重ねていく取引手法です。
そのため、1トレードの収益性を最大化するためにレバレッジの活用が欠かせません。
低レバレッジだと、1ロットの取引に必要な証拠金が多くなり、ポジション数が制限されてしまいます。
それはすなわち、1回あたりの利益が小さく、チャンスがあっても“資金不足”でエントリーできないというジレンマに繋がります。
高いレバレッジを使えば利益も大きくなる分、損失も拡大しやすいリスクがある
「常に最大で使う」よりも、「余裕ある証拠金で少ないロットを建てる」ことで、証拠金維持率を高め、トレードの安定性を確保しましょう。
経済指標発表前後や市場の窓開けの取引は避ける
リスク要因 | 説明 |
---|---|
スプレッドの急拡大 | 流動性が低下し、通常の数倍のスプレッドになることがある (例:0.2→5.0pips) |
価格変動が予測不可能 | 発表後に一瞬で何十pipsも動くケースがあり、損切り設定を飛び越えることも |
スリッページが発生しやすい | 逆指値や成行注文が滑り、想定より不利な価格で約定する |
指値・逆指値が機能しない | 窓開け時など、注文がレートをまたいで飛ばされる(ギャップ約定) |
- 雇用統計・FOMC・CPI発表直後
- USD/JPYのスプレッドが通常の0.2 pips → 5 pips以上に急拡大
- 相場が一瞬で0.3円(30pips)動き、損切りも約定しない
- 週明け月曜の窓開け
- 週末の地政学的リスクや要人発言で、大きく窓を開けて始まる
- 前週の逆指値が機能せず、ロスカットレベルまで一気に飛ばされる可能性あり
スキャルピングは「安定した相場」でこそ力を発揮します。
重要イベント時や流動性が不安定な時間帯は、“トレードしないことが最大の戦略”です。
無理に値動きの大きさを狙わず、相場が落ち着いている平常時に集中することで、スリップやスプレッド拡大による損失を未然に防ぎましょう。
複数口座・他社口座での両建てを避ける
理由 | 解説 |
---|---|
不正なゼロカット悪用の温床 | 急変動時に「損失側はゼロカット」「利益側だけ残す」といった行為で ブローカー側が一方的に損をする仕組みが可能になる |
アービトラージ(裁定取引)とみなされる | 同時に価格差を狙って売買する手法は、 約款で明確に禁止されている業者が多い |
利用規約違反でペナルティ対象 | 口座凍結・利益取消・出金拒否など厳しい措置が取られる可能性がある |
- 許される両建て:同一口座内での自己リスク管理目的の両建て(OKな業者も多い)
- 禁止される両建て:
- 別口座間での両建て
- 他社との併用
- ゼロカット+ボーナス目的の悪用
- 第三者との共謀による反対売買
「何が禁止か不明な場合は、事前にサポートへ確認」が安全です。
誤解される取引でも処罰対象になることがあるので、透明性のある取引こそが継続的な利益への近道です!
裁定取引(アービトラージ)を避ける
種類 | 内容 | リスク |
---|---|---|
レイテンシーアービトラージ | 価格配信の早い業者と遅い業者を使い、遅れた価格に逆注文を出す | 高確率で業者に検出され、取引停止措置 |
市場間アービトラージ | 先物市場とFX市場などで価格差を利用 | 利益の継続が難しく、業者に不正取引と認定されやすい |
他社アービトラージ | 異なるFX業者間の価格差を使って同一通貨ペアで両建て | ゼロカットやボーナス悪用と見なされる可能性 |
- NG例1:業者A(価格配信が早い)で動きを確認 → 業者B(遅れてる)でエントリー
- NG例2:先物価格の急騰を見て為替CFDに即エントリー
- NG例3:A社で買い、B社で売りを同時に保有 → 片方ゼロカット狙い
これらは一見上手くいくように思えても、業者の監視対象とされ、資金没収や口座凍結のリスクが高くなります。
利用規約に「裁定取引の禁止」があるかどうかを事前に確認し、疑わしい行為はしないことを心しておきましょう。
スキャルピングは、正攻法でも十分に戦える優れた戦略です。
アービトラージの誘惑に惑わされず、長く健全なトレーダー人生を目指してください。
海外FXでスキャルピング取引を行う口座選びのポイント
海外FXでスキャルピングを始める時、悩むのが口座選びです。
ここでは、スキャルピング取引に向いている口座を選ぶためのポイントを解説します。
最大レバレッジで選ぶ
- 少額資金で大きな取引が可能(=資金効率アップ)
- 証拠金維持率に余裕ができる
- ナンピンや分割エントリーがしやすくなる
- ポジションサイズを柔軟に調整できる
- 高レバレッジ=フルレバレッジで使う必要はない
- 選択肢として「高く設定できるか」が重要
項目 | レバレッジ1,000倍 | レバレッジ100倍 |
---|---|---|
必要証拠金(1ロット=10万通貨) | 約1万円 | 約10万円 |
1pipあたりの損益 | 約1,000円 | 約10万円 |
資金効率 | 非常に高い | 低い |
スキャルピングにおいては「高いレバレッジ=柔軟性と資金効率の武器」になります。
損失拡大リスクも拡大する可能性があるため、実際のポジション管理は慎重に
「高いレバが選べる環境」を持ちつつ、自分で使い方をコントロールしましょう!
取引コストの少なさで選ぶ
- スキャルピングは数pipsの利益を積み重ねる手法
- コスト(=スプレッド+手数料)が高いと、利益が圧迫される
- 100回以上取引を重ねることを考えると、わずかな差が大きな損益差になる
項目 | スタンダード口座 | ブレード口座 |
---|---|---|
スプレッド | 約1.3 pips | 約0.1 pips |
手数料(往復) | 無料 | 約0.7 pips相当 |
合計コスト | 約1.3 pips | 約0.8 pips |
100回取引の差額 | – | 約50 pips(=5,000円相当) |
- ブレード口座の方が取引コストが約40%安い
スキャルピングでは「コストの見える化」がカギです。
手数料無料というだけで口座を選ばず、「100回取引したらいくらかかるか?」をシミュレーションするなど、スキャルピング取引に向いたものを選びましょう。
ロスカット水準の低さで選ぶ
- 証拠金維持率
- 必要証拠金に対する有効証拠金の割合(%)
- ロスカット水準
- 維持率がこの水準を下回ると、自動的にポジションが強制決済される
- 海外FXでは 20%以下が一般的
- 国内FXは50〜100% が多く、ポジション維持の自由度が低め
スキャルピングでは基本的にロスカットまでいかない運用が理想ですが、それでも一瞬の急変動に備える「保険」として水準の低さは有利。
口座選びでは「20%以下」「ECN口座でも水準が低い」業者が狙い目です。
ロスカットギリギリまで引っ張る癖は危険。普段は早めの損切り徹底を!
「ロスカット水準が低い=大胆に取れる」ではなく、「柔軟性が高い=急変時に命拾いできる可能性がある」という考え方で、戦略的に活用しましょう。
約定力が高く、スリッページが発生しにくい業者を選ぶ
要素 | 内容 |
---|---|
約定力 | 「注文がどれだけ速く、希望した価格通りに通るか」の性能指標 |
スリッページ | 注文価格と実際に約定した価格のズレ。高速売買ではこれが致命的になることもある |
スキャルピングとの関係 | 数秒単位の小幅利確を狙うスキャルピングでは、少しの遅延や滑りで利益が帳消しになる可能性がある |
- 注文スピード:約0.3~0.5秒
- 取引環境:Zero Blade口座(ECN接続)
- 注文遅延・スリッページ:少なめ
- 高速約定を支える要素:
- Equinix NYサーバー使用
- NDD(No Dealing Desk)方式
- 大手LP(リクイディティプロバイダー)複数と直結
スキャルピングにおいて「思った通りにエントリー&決済が通る」安心感は何よりも強力です。
約定力の高さは、ブローカーのサーバー環境・注文方式(ECN/NDD)・流動性提供体制 に依存します。
実際のトレード前に、デモ口座などで注文スピード・滑り具合を体感しておくのが賢明です。
取引方式が「NDD方式」の業者を選ぶ
項目 | NDD方式(STP/ECN) | DD方式(ディーリングデスク) |
---|---|---|
注文の流れ | 顧客注文が直接市場またはLPに流れる | 社内ディーラーが介入し、社内または社外で処理 |
約定スピード | 高速・リアルタイム | 処理にタイムラグあり |
透明性 | 高い(レート操作なし) | 低め(業者が顧客損益から利益を得る構造もあり) |
スキャルピングへの対応 | 寛容・原則OK | 制限・禁止されることも |
リクオート・約定拒否 | ほぼなし(特にECN) | 起こりやすい |
業者の収益源 | スプレッド or 手数料(取引量ベース) | 顧客の損失=業者の利益という利益相反が起こることも |
スキャルピングでは約定スピードと公平な執行環境が非常に重要です。
DD方式だと利益が出るほど業者に嫌われる構造になりやすく、取引制限や口座凍結の可能性もあります。
一方、NDD方式では「トレーダーが勝とうが負けようが業者は中立」なので安心して手法を実行できます。
ストップレベルの狭さで選ぶ
- ストップレベル:現在価格から 何pips以上離れていないと指値/逆指値注文が出せない 最小距離のこと
- ストップレベル0 :現在価格のすぐ近くでも注文可能(理論上0.1pipなど超接近もOK)
- 数pipsの超短期決済戦略が使える
- エントリーと同時に利確・損切りが精密に設定できる
- 秒単位の高速スキャルでもタイミングを逃さない
- 自動売買(EA)との相性抜群(設定が柔軟になる)
ストップレベルが狭い、もしくは0pipsの口座を選べば、スキャルピングの自由度と精度が飛躍的に向上。
特にEA・高速成行・秒スキャ戦略を使うなら、「ストップレベルゼロ」はほぼ必須条件です。
口座開設前に公式ページで確認し、ピンポイント注文が可能な環境を選びましょう。
代表的なスキャルピング手法を紹介
いずれも海外FXの高機能チャートで活用できるテクニカル分析を用いた戦略です。
手法名 | 主な使用指標 | エントリーシグナル | 狙い方 | 適した相場タイプ |
---|---|---|---|---|
①ゴールデンクロス(MA) | 短期&長期移動平均線(例:5MAと20MA) | 短期MAが長期MAを下から上に抜けた瞬間(上昇トレンド発生) | 上昇初動で買い、数pips利確(逆にデッドクロスで売り) | トレンド発生直後の相場 |
②ボリンジャーバンドブレイク | ボリンジャーバンド(±2σ~±3σ) | ±2σをブレイクして拡大している局面 | トレンドに沿って順張り(バンドウォーク中)、戻ったら撤退 | 強いトレンドorブレイク直後 |
③RSI逆張り | RSI(相対力指数) | RSIが70以上で売り、30以下で買い | 反発狙いの逆張りで数pips抜く | 小幅レンジ・反転局面 |
④GMMAの押し目買い | GMMA(複合移動平均群) | 強いトレンド中に短期線が長期線に収束 | 押し目で買い、再び拡散し始めたら利確 | 明確な上昇・下降トレンド中 |
①移動平均線のゴールデンクロス手法
- 買いシグナル:短期MAが長期MAを下から上にクロス
- エントリー:クロス直後に買い → 数pips上昇で即利確
- 逆パターン(デッドクロス)では売りスキャも可能
- 1分足・5分足が最も効果的
②ボリンジャーバンドのバンドウォーク順張り
- 買いシグナル:+2σを突破し、バンドが拡大中
- 戦略:流れに乗って買い → ±3σや高値で利確
- 注意:バンド内に戻れば即撤退
③RSI逆張りスキャル
- 売りシグナル:RSI70以上(買われすぎ)
- 買いシグナル:RSI30以下(売られすぎ)
- ※ダイバージェンス(価格とRSIの乖離)も有効な転換予兆
- 推奨相場:小動き or レンジ
④GMMAによる押し目買い(トレンドフォロー)
- 条件:短期GMMA群が長期GMMA群より上にある状態
- 買い場:短期線が一時的に長期線へ収束する瞬間
- 利確:短期線が再び拡散し始めたら
- 撤退サイン:両者が交差し始めたとき(トレンド終わり)
いずれの手法も「明確なシグナル→即エントリー→数pipsで即利確」の王道スタイル。
まずは一つの手法に集中してマスターし、精度を高めることが成功の近道です。
海外FXのスキャルピング取引で勝てない理由
スキャルピングに挑戦したものの「なかなか勝てない…」という声も少なくありません。
その理由として考えられる代表的なパターンと、その解決策をPREP法で解説します。
スプレッドが広い時間帯・通貨ペア・口座タイプで取引している
スキャルピングは、数pipsの小さな値幅を狙って短時間で決済するトレード手法です。
そのため、スプレッド(売値と買値の差)による取引コストの影響が非常に大きくなります。
- 時間帯
- 深夜や早朝(流動性が低くなる時間帯)はスプレッドが大きく開きやすい
- 通貨ペア
- マイナー通貨(例:南アフリカランド/円、トルコリラ/円など)は常時スプレッド広め
- 口座タイプ
- スタンダード口座は手数料無料な代わりにスプレッドが広めに設定されていることが多い
たとえば夕方や深夜に、スプレッド3.0pipsのポンド円でスキャルピングしていたとします
- 利益目標:+5 pips
- 損切り幅:-5 pips
- スプレッド:3.0 pips(往復)
トレード結果 | 実質利益 |
---|---|
勝ち | +2.0 pips(+5-3) |
負け | -8.0 pips(-5-3) |
- 勝率50%でも、長期的には損失の方が大きくなる
スキャルピングで勝てないと感じたとき、まず最初に見直すべきは手法ではなく環境(スプレッド)です。
- 正しい時間に
- 正しい通貨で
- 正しい口座を使い、
- 正しいコスト管理をする。
これだけで「なんとなく勝てない」から「利益が残る」へと変化していきます。
特に100回以上の取引を行うスキャルパーにとって、1回あたりのスプレッド1pipsの差は100pips以上の差になります。
約定スピードが遅い
スキャルピングはスピード勝負の世界。
クリックから注文が通るまでの約定時間が1秒でも遅いと、チャンスを逃すことになります。
- スキャルピングは数pipsを数秒〜数分で狙う取引手法
- 1〜2秒の遅延で価格が滑り、「エントリーした瞬間に損失スタート」になることもある
- 手法が完璧でも、システムが遅ければ結果はついてこない
トレーダー | 約定スピード | エントリーレート | 約定ズレ(スリッページ) | 結果 |
---|---|---|---|---|
Aさん(高速環境) | 0.1秒 | 145.000 | なし | 利益5 pips確定 |
Bさん(遅延環境) | 2.0秒 | 145.050 | +5 pips滑り | 利益ゼロまたは損失 |
- 同じ戦略でも約定の遅れだけで勝ち負けが分かれる!
スキャルピングでは、「発注ボタンを押してから実際に約定するまでの一瞬」が命取りになります。
- 約定の滑りでチャンスを逃さない
- EAやVPSで環境を自動化・高速化する
- 高約定力の業者に乗り換える
こうした環境の強化こそが、手法より先にやるべき改善策です。
レバレッジ設定が適切でない
スキャルピングの成果が伸びない原因のひとつは、「レバレッジのかけすぎ、あるいはかけなさすぎ」です。
適切なポジションサイズで取引できていないと、戦略そのものがうまく機能しません。
- レバレッジが高すぎ
- 一度の負けで口座残高の大半が吹き飛ぶ/連敗で即退場リスク
- レバレッジが低すぎ
- 利益が小さすぎてコストや手間に見合わない/「勝っても資産が増えない」状態になりがち
- 「1回のトレードで許容する損失%」を明確にする
- 「証拠金の2%以内を損失に抑える」など
- ロット計算ツールを使って、最適ロットを逆算
- 例:USD/JPYで損切り5 pips、リスク上限2%なら何ロットか
- デモ口座で試す
- ロットごとの損益感覚・リスク耐性をつかむ
- 海外FXのボーナス口座で少額実践
- XMやFXGTの入金ボーナスなどを活用すれば、実資金を使わずに練習可能
- 損益管理ルールを明文化する
- 「1トレードの損失は最大◯円」「1日◯回まで」などのガイドラインを持つ
スキャルピングでは、手法よりも資金管理が失敗の原因になっているケースが多くあります。
勝率が高くても「1回の損」で全部台無しになるような設定は見直すべきです。
理なく勝ちを積み重ねるには、「実効レバレッジ10~30倍前後」を目安に、自分の資金と相場環境に合ったロットを選びましょう。
海外FXのスキャルピング取引に関するよくある質問
最後に、海外FXでのスキャルピングについて多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめます。
スキャルピングで1回に何pips取ればいいですか?
明確な決まりはありませんが、1回のトレードで狙う利幅はおおむね「1~10 pips未満」が目安です。スキャルピングにおいては、「1回で何pips」よりも「1日でどれくらい積み上げられるか」が重要です。
FXのスキャルピングは1日何回取引するのですか?
一般的には1日10〜50回前後、多い人で100回以上になることもあります。手動トレードの場合、多くの人は10〜50回程度に収まりますが、アルゴリズムやEA(自動売買)なら100回以上も可能です。初心者はまず数回の良いトレードを積み重ねることを目指し、慣れてきたら徐々に取引数を増やしていくのがおすすめです。
海外FXでスキャルピングを禁止している業者もあるのはなぜですか?
一部業者がスキャルピングを禁止するのは、システム負荷の増大や業者側の損失リスクを避けるためです。スキャルピングの禁止理由としては、サーバー負荷などの技術的要因と業者の利益構造によるビジネス的要因があります。迷ったら規約・FAQをチェックし、「スキャルピングOK」と明記している業者を選びましょう。
海外FXのスキャルピング取引まとめ
海外FXはスキャルピングに非常に適した環境です。
高レバレッジ・低スプレッド・ゼロカットといった海外FXならではの特徴を活かせば、少額資金でも効率的に利益を積み上げることが可能です。
ただし、成功には適切な業者選び・トレード環境・リスク管理が欠かせません。
- スキャルピングOKのNDD業者を選ぶ
- (例:XM、TitanFX、Axiory など)
- スプレッドの狭いECN口座を活用する
- 取引コストを最小化し、利益を出しやすくする
- 高いレバレッジを「適切に」使う
- 自分の資金量とリスク許容度に応じてロット数を調整する
- 戦略を明確化し、ルール通り徹底
- ゴールデンクロスや押し目買いなど、自分に合う手法を一つに絞って磨く
- 禁止行為・危険時間帯は避ける
- 経済指標時、窓開け、両建て・アービトラージは禁止・高リスク
海外FXの環境は、「スキャルピングのためにある」と言っても過言ではありません。
国内では難しい取引戦略が、高いレバレッジ・ゼロカット・低スプレッド環境で可能になります。
最初はデモ口座や少額から始め、取引感覚を掴んでから本格運用へ。
コツコツ積んで、大きな利益につなげるのがスキャルピングの醍醐味です。
アンケート調査へのご協力のお願い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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